秀和堂美術


着物こばなし

着物を着るときに切っても切り離せない足袋。これを履くと気持ちが引き締まるという方も多いとか。確かに見かけは足の袋で、言い得て妙なネーミングです。しかしこの足袋にはさまざまな語源がありました。それでは足袋への旅の始まり始まり・・・。

形から“多鼻(タビ)”
これは、足袋の2つに分かれたつま先が鼻のように見えることから、片足で2つの鼻、両足で4つの鼻というわけで、鼻が多いすなわち“多鼻”となったという説。次第に漢字は変化していきました。

用途から“旅沓(タビグツ)”
これは、旅人が履く履きものであった鹿皮の靴、“旅沓”の呼び名が短くなったという説。

履物の構造から“単皮(タビ)”

これは、昔の履きものの底が一枚皮であったため、単皮底と呼ばれていたのが“単皮”、タビと略されたという説。

発音から“TAPIS(タピス)”
これは、言海辞典という古い辞典の「足袋」の欄に、“オランダ語のタピスより名前がついた”という記述があることから出た説。

いつも何気なく履いている足袋にもいろいろな歴史があるのですね。知れば知るほど、どの説も本当のような気がしてくるから不思議です。このようにたくさんの説があるということは、足袋がたくさんの人に使われ、大事にされてきた証拠。私たちもこの素敵な伝統を愉しみ伝えていきましょう。





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